「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」
この有名な句は、正岡子規が明治28年の10月26日からの奈良旅行の際に詠んだ
とされています。その日にちなみ、10月26日は“柿の日”だそうです。
10/26は奈良でも多くのイベントが行われていたようです。
この時期と~っても美味しい柿は、奈良県が誇る特産品です。都道府県別の収穫量では和歌山県に次いで2位。何でも、柿を育てるのに適した風土とは標高100m~400mの中山間地で栽培出来、年間平均気温14~15℃で、収穫期の温度差と水はけのよい傾斜で・・・ってことらしく、その条件を備えている地域の一つが奈良だということらしいです。奈良の柿の中でも“全国ブランド”は御所市で生まれた品種「御所柿(ごしょがき)」。完全甘柿のルーツで、「富有柿」も先祖は「御所柿」とのこと。1600年代に出始め「羊羹のように甘い」と評判になり、幕府や宮中にも献上されていたそうです。
柿にはビタミンAやCのほかカリウムも豊富に含まれ、昔から「柿が赤くなれば、医者が青くなる」と言われているほど、薬効の高いフルーツだと言われています。奈良県特産の柿をぜひお召し上がりください!
ちなみに・・・奈良旅行の際に、奈良の街と柿が大変気に入った子規は「柿食へば・・・」の一句の他にも柿の句をたくさん詠んでいます。子規は柿が大好物だったんでしょうね~
〇柿落ちて犬吠ゆる奈良の横町かな
〇渋柿やあら壁つづく奈良の町
〇晩鐘や寺の熟柿の落つる音
〇柿赤く稲田みのれり塀の内