松伯美術館では、2018年9月11日(火)から12月2日(日)まで、「上村松園(うえむらしょうえん)・松篁(しょうこう)・淳之(あつし) 三代展『画家の仕事』~本画・下絵・素描が語るもの~」を開催。

 多くの画家は絵の題材や表現の仕方を常に考えながら生活しています。自分のあり様をも探るその生き方は、楽しくもあり、時に苦しい事でもあります。「画家の仕事」とは、そのような生き方を続けることなのかもしれません。今回の展覧会では、上村松園・松篁・淳之 三代の作品を、本画が完成するまでの過程である下絵や小下絵、素描とともに紹介します。(※会期中、前期・後期で一部展示替えを行います。)

 当館には松園・松篁の縮図や素描が膨大に残されており、それらの資料から、日本画の線の美しさや、描く対象の本質を捉えようとする温かくも厳しい画家の眼差しなどが感じられます。本展覧会をとおして、そうした「画家の仕事」の一端を垣間見て頂ければ幸いです。

 また、上村淳之による「美術講演会」(10月20日(土)14時~1時間程度)を展示室内にて行います。


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上村松園「花がたみ」※前・後期展示


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上村松園「花がたみ」(下絵)※前・後期展示


1. 名称
 上村松園・松篁・淳之 三代展「画家の仕事」~本画・下絵・素描が語るもの~

2. 開催期間  
 2018年9月11日(火)~12月2日(日)
 ※会期中、前期・後期で一部展示替えをいたします。
  ■前期:9月11日(火)~10月28日(日)
  ■後期:10月30日(火)~12月2日(日)
 ※館長 上村淳之による美術講演会(展示室にて開催)
  ■10月20日(土)14時~(1時間程度) 
   聴講無料(ただし入館料が必要)。事前申込は不要。
   座席は50席(立席での聴講も可)。

3. 主催 
 公益財団法人 松伯美術館、毎日新聞社

4. 会場 
 松伯美術館(奈良県奈良市登美ヶ丘2-1-4)

5. 休 館 日 
  月曜日
 但し、9月17日(月・祝)・9月24日(月・振休)・10月8日(月・祝)は開館、
 翌平日9月18日(火)・9月25日(火)・10月9日(火)が休館。

6. 開館時間 
 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)

7. 入館料 
 大人(高校生・大学生を含む):820円
 小学生・中学生:410円
 * 20名以上は団体割引1割引
 * 障がい者手帳のご提示によりご本人と同伴者1名まで2割引

8. 展示作品数 
 約60点(素描、下絵を含む)

9. 主な展示作品(展示期間)
 ●上村松園「花がたみ」(前・後期)、「鼓の音」(前期)、「楊貴妃」(前期)、「娘」(後期)
 ●上村松篁「雁金」(前・後期)、「伍位鷺」(前・後期)、「万葉の春」(後期)
 ●上村淳之「鵲」(前・後期)、「丹頂鶴」(前・後期)

 * 出品作品は、都合により変更する場合があります。


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上村松園「鼓の音」※前期展示



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上村淳之「鵲」※前・後期展示



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上村松篁「雁金」※前・後期展示