薬庵で「せいろ蕎麦」を食べてみた！in 葛城市當麻

場所は当麻寺の門前。お店の駐車場はありませんが、すぐ横に有料駐車場があります。

オープン時間の少し前に行くと、既にお蕎麦を待つ人の列が。

名前を書くボードなどはなく、椅子から順番に並ぶ形となっています。

暖簾がかけられ、店内へ。テーブル席と、小上がり席があります。

店内を見ると、古い振り子時計・箪笥・食器・福助。そして窓際には蕎麦の実と石臼。

何ともレトロな雰囲気が漂っています。開店直後に、すぐ満席になりました。

まず、「かやくおにぎり」をいただきます。

モチ米を使っているようで、かなりの弾力。

人参・椎茸・大根・鶏肉・薄揚げに、刻んだ昆布が入っています。薄味ですが、しっかりと出汁が活きています。

そしていよいよお待ちかね、「せいろ蕎麦」。

持ってきた店員さんから「3～4分で伸びてしまうので、お早めにいただいて下さい」とのお言葉。

本当は蕎麦を乗せている皿が、前述の棚に入っていた食器と同じ柄だなぁと愛でたい所ではありますが。蕎麦は待ってくれません。

薬味は山葵。練りワサビではなく、おろしワサビです。

一般的には薬味にネギが入りますが、それすら不要ということでしょう。

まずは一口…十割なのでつなぎがなく、やや短めのお蕎麦。

それを一見薄味ですが、蕎麦の風味を邪魔しない、そばつゆで頂く。

美味しい。十割蕎麦なのに、全くボソボソしていません。何とも瑞々しい、お蕎麦。

気づいたら、あっという間に無くなっていました。

今やコンビニでも、すぐに蕎麦が買える時代です。

そんなご時世でも、並んで、待って、それでも食べたい。

そば味噌田楽・蕎麦の刺身など、お酒と一緒にも楽しめそうな、お蕎麦屋さんでした。