~梅と桜がデザインされた絵画・工芸品が出陳されます~

近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2019年1月5日(日)から2月16日(日)まで、「特別企画展 新春を迎えて―梅と桜の美術―」を開催いたします。
冬から春へと季節が一歩ずつ変化していくこの時期に合わせて、梅と桜がデザインされた美術作品を御覧頂きます。愛らしい花を咲かせ清らかな香りを放つ梅は、高潔な人物の象徴として美術作品とも深い関わりがあります。一方桜は、春爛漫の華やかな季節を象徴する花です。
展覧会では、桜の名所として名高い吉野の桜をテーマとした「吉野図屏風」(春日大社蔵)と、都市の賑わいを彩る桜が描かれた「東山名所図屏風」(個人蔵)を特別出陳いたします。和歌を背景に象徴的に描かれた吉野の桜と、活き活きとした人々とともに描かれた都市の桜、一足早い春爛漫の景色をお楽しみ下さい。会期の後半には、展示場の周囲を囲む文華苑の梅が咲き始めます。文華苑と展示場に咲いた梅と桜の数々をご堪能下さい!


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螺鈿蒔絵梅文合子 尾形光琳・乾山合作 原羊遊斎模造 江戸時代 大和文華館蔵


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吉野図屏風(右隻)江戸時代 春日大社蔵


<1> 展覧会について
  1. 名称 特別企画展 新春を迎えて―梅と桜の美術―
  2. 会期 2019年1 月5 日(日)~2 月16 日(日)
  3. 休館日 毎週月曜日(ただし、1 月13 日〈月・祝〉は開館し、翌14 日〈火〉が休館)
  4. 開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
  5. 入館料 一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料
  6. 主催 大和文華館
  7. 出陳品数 37件
【特別出陳作品】
  • 吉野図屏風 江戸時代 春日大社蔵
  • 東山名所図屏風 江戸時代 個人蔵

【梅を愛でる―清澄と高潔―】
  • 松梅佳処図 室町時代
  • 重要文化財 花鳥図屏風 雪村周継筆 室町時代
  • 四君子図 山本梅逸筆 江戸時代・天保十年(1839)
  • 織部梅文皿 桃山―江戸時代
  • 色絵松竹梅文大壺 江戸時代
  • 色絵梅文大壺 江戸時代
  • 螺鈿蒔絵梅文合子 尾形光琳・乾山合作 原羊遊斎模造 江戸時代

【桜を愛でる―清浄と華麗―】
  • 国宝 寝覚物語絵巻(第一段)平安時代
  • 春日宮曼荼羅 南北朝時代
  • 源氏物語図帖 伝土佐光吉筆 江戸時代
  • 源氏物語図屏風 伝岩佐又兵衛筆 江戸時代
  • 花卉図扇面 江戸時代
  • 蒔絵枝垂桜柳文棗 嵯峨棗 江戸時代
  • 色絵桜文徳利 有田(古九谷様式) 江戸時代 など


<2> 会期中のイベントについて
1.特別講演「描かれた歌枕―『吉野図屏風』の源流を辿る」
(1)日時・場所 1月26日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師 京都工芸繊維大学 講師 井戸美里氏
2.日曜美術講座「宮曼荼羅から読み解く、中世の人々の桜イメージ」
(1)日時・場所 2月9日(日)午後2時から講堂にて
(2)講師 大和文華館 学芸部係長 古川攝一
3.列品解説
(1)日時・場所 毎週土曜日午後2時から展示場にて
(2)解説 大和文華館 学芸部
4.華コンサート ※要整理券:10 時より受付棟にて配付
(1)日時・場所 1月11日(土)午後1時から講堂にて
(2)演奏 浅井咲乃(ヴァイオリン)・姜隆光(ヴィオラ)・鷲見敏(チェロ)
何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。