奈良県と早稲田大学による蔵改修プロジェクト、コミュニティ施設「笑屋」が完成

本プロジェクトは、奈良県農林部奈良の木ブランド課と早稲田大学創造理工学部建築学科の古谷誠章(ふるや のぶあき)教授による連携事業の一環で、奈良県吉野町上市地区の使われなくなった醤油店の蔵(“蔵風”の建物)を改修し、新たなコミュニティ施設『笑屋』として活用するというもの。2020年3月3日より5日間にわたり、地元の上市地区自治協議会「上市笑転会」協力のもと古谷研究室で学ぶ早大生らの自らの手で、改修作業が行われました。

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吉野材の魅力を生かしたフレキシブルなデザイン
この改修作業では、室内に入ってすぐの壁面に吉野スギの棚と吉野ヒノキのベンチを設置。様々な用途で使用できるようにと、中央部に空間を設けたデザインに。全て新しく変えてしまうのではなく、昔からある古い部分を残すことで、地域の文化や歴史、思い出を語り継げる場所として使用できるようにという想いが込められています。

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正面 吉野スギの棚

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左側 吉野ヒノキのベンチ

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吉野スギと吉野ヒノキを交互に使ったベンチの座面


★ポータルサイト『奈良の木のこと』ではコミュニティ施設『笑屋』の様子が分かるレポート記事を公開中


木のまち・吉野の新たなコミュニティ施設『笑屋』

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今回、改修が行われた奈良県吉野町上市の「島田商店」は、老舗醤油店でありながら、夕日を見ながら語らえる場所としても地域住民に親しまれてきた場所。今後はイベントなどの打ち上げ会場やライブ会場、スクリーンを設置してパブリックビューイングをするなど、地元住民の憩いの場として使用予定。また、吉野町に訪れた観光客や県外の方に、吉野材や町の魅力を発信できる場所として活用されます。

早稲田大学 創造理工学部建築学科 教授 古谷誠章氏からのコメント
「五感に働きかけてくるような空間ができました。まず一歩入れば木の香りがします。この香りや木目が緊密で真っすぐなことや節の少ない柾目の美しさに、さまざまな文化が加わった吉野材の素晴らしさを知ることができる場所になりました。」

★ポータルサイト『奈良の木のこと』ではコミュニティ施設『笑屋』のプロジェクト背景を語ったインタビューを公開中

吉野材について
奈良県産の木材、特に吉野材は節が少なく、木目が緊密で真っすぐな美しい木材で、木造住宅の和室やインテリア家具などに高級木材として重宝されています。この特徴は、密植(みっしょく)・多間伐と呼ばれる植林方法で、木を極端に密植した上で、弱い間伐を何度も繰り返すことにより、根元から上部の先端まで太さが一定に育つことによって生み出されます。

奈良の木のこと
奈良県庁「奈良の木ブランド課」が運営するポータルサイト『奈良の木のこと』では、奈良の木にまつわる様々な情報を発信しています。

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『笑屋』プロジェクトについて

蔵について
かつて醤油などを販売していた吉野町立野の「島田商店」。
国道169号沿いで目に付きやすい蔵風の建物。

参加者
・奈良県庁
「奈良の木ブランド課」
・早稲田大学
「創造理工学部建築学科 古谷誠章教授/奈良プロジェクトメンバーの学生」
・奈良県吉野町上市地区自治協議会
「上市笑転会」

スケジュール
2019年7月7日(日):
第1回ワークショップ
早稲田大学の学生と吉野町上市地区住民との意見交換会

2019年8月7日(水):
第2回ワークショップ
早稲田大学の学生によるデザイン提案及び意見交換会

2019年11月18日(火):
第3回ワークショップ
早稲田大学の学生による蔵改修デザインの意見交換会

2020年3月3日(火)〜3月7日(土):
早稲田大学の学生と同地区住民によるセルフビルドでのリノベーション

これまでの早稲田大学と奈良県庁の取り組みについて

2017年11月 東京・代官山蔦屋書店で行われた奈良の木フェア
URL:
http://www3.pref.nara.jp/naranoki/magazine/nara_report_tsutaya/
2019年1月 東京・丸の内KITTEで開催されたPRイベント

奈良県庁HP

奈良県庁・奈良の木ブランド課HP