建築の発想や素材を活かした10618日数量限定発売

1716年創業の奈良の老舗、 株式会社中川政七商店は、 日本を代表する建築家・隈研吾率いる隈研吾建築都市設計事務所との初のコラボレーションプロジェクト「Kuma to Shika(くまとしか)」を始動。 2021618()より、 建築の発想や素材から生まれる暮らしの道具全10種を、 中川政七商店オンラインショップおよび直営店、 東京国立近代美術館で開催の「隈研吾展」にて数量限定発売いたします。 また中川政七商店 渋谷店では、 その開発の過程の資料や素材を公開する企画展『隈研吾と考える、 建築と工芸』展を開催します。

その土地の環境や文化に溶け込み、 素材を大切にする建築家・隈研吾。 一方、 日本各地の素材・技術・風習を活かしたものづくりをする中川政七商店。 同じ志のもと、 建築と工芸がひとつになるものづくりをはじめます。 商品ラインアップには、 日本の木造建築で用いられる組木の技法を解釈してつくった飾り棚や、 建築現場で使われる飛散防止用のメッシュシートを活かしたトートバッグなど、 隈研吾氏のエッセンスを感じる暮らしの道具を数多く展開。 建築の発想や素材から生まれる「今の工芸」をお届けします。
 

 

隈研吾と考える、 建築と工芸
建築デザインというのは建物のデザインのことではないと最近考える様になった。
建築デザインとは生活のデザインでなければならない。
今の建築をめぐる状況は、 高度成長下の建築を作ればよい、 大きく高く作ればよいという状況とは全く対照的である。 作ることが目標ではなく、 そこでいかに暮らすかを考えることが建築家の目標となったのである。

工芸は暮らしに最も近い。
工芸を変えることで僕は暮らしについて考え提案したい。
今の工芸を追求する中川政七商店とそんなことを一緒に考えたい。
隈研吾

 


建築の発想から生まれる、 暮らしの道具
隈研吾建築都市設計事務所と中川政七商店のプロジェクトチームが、 長い時間をかけ商品を協働開発。 隈研吾氏や日本古来の建築技法の「発想」から生み出した商品と、 建築現場で使用される「素材」の2つのアプローチから、 全10種が生まれました。

日本の木造建築で用いられる組木の技法を、 幾何学的な解釈をしてつくったのは「組木の飾り棚」。 単純な台形のパーツを組み合わせるだけで意外な表面起伏の棚が立ち現れます。 また手漉き製法による「和紙の折りタペストリー」は、 折りの表情があることで空間に心地よいリズムが生まれます。 「銅のはつり折敷」は、 日本古来の建築に出てくる「はつり」や「なぐり」の技術を活かしたもの。 板の表面に道具の痕跡をのこし、 それを味わいとしてみなす「はつり」模様を写し取っています。 建築設計における発想が住宅のスケール感に違和感なく溶け込むよう、 何度も試作を重ねて誕生した品々です。


建築の素材から生まれる、 暮らしの道具
大きな織り目が印象的なトートバッグは、 建築現場で建物の養生に使われる飛散防止用のメッシュシートを使用。 耐荷重45kg()15kg()と、 建築現場で使用するからこその丈夫さをもち、 またプリーツ加工を施すことで折り紙のようにきれいに折り畳むことが可能です。 また建築によく用いる素材からスギ・クマザサを選び、 「ボタニカル・ダイ」という染色技法で染めた花ふきんとかや織ガーゼハンカチは、 穏やかな色合いながら色落ちもしにくく、 長くお使いいただけます。


商品一覧


組木の飾り棚/8,800
組木の技法を幾何学的な解釈をしてつくった飾り棚。 パーツを組み合わせるだけで意外な表面起伏の棚が立ち現れます。 付属のフックで複数の棚を連続して壁にかけることで、 複雑な表面起伏の壁面をつくることも。

 


和紙の折りタペストリー/55,000
荒々しい木のチップを、 和紙にランダムに漉き込むことでできる、 紙が原料の木に戻ったかのような質感のタペストリー。 幾何学パターンを反復することで、 折り紙のように折りたたんで収納できます。


 


銅のはつり折敷/17,600
原初的な斧で木の表面を削り取り、 ならすことを「はつる」といい、 江戸時代頃まで建材用の木材加工には欠かせない技術でした。 このはつり模様を写し取り、 極薄の銅板に施すことで構造的な強度と意匠性を持たせました。

 


飛散防止シートのバッグ 中/各6.380
飛散防止シートのバッグ 大/各7,700
(各グレー・ホワイト)
建築現場で建物の養生に使われる飛散防止用のメッシュシートを用い、 台形のトートバッグをつくりました。 プリーツ加工を施し、 折りたたむことができます。
 


飛散防止シートのフラットポーチ A42,750
飛散防止シートのフラットポーチ A33,300
(各グレー・ホワイト)
建築現場で建物の養生に使われる飛散防止用のメッシュシートと、 奈良の特産品である蚊帳に使われる目の粗い薄織物「かや織」をビニールコーティングした、 ロゴ入りポーチです。
 


タイルのマグネット/1,650
建物の外壁や内壁で使用される美濃焼タイルを用いてマグネットをつくりました。 内装や家電を整えたら、 マグネットも美しいものがいい、 と暮らしの細部まで心を砕いて生まれたプロダクトです。 壁面にリズムを生み出し、 暮らしの中に視覚的な奥行きを与えてくれます。

 


植物で染めた花ふきん(クマザサ・スギ)/各1,320
蚊帳(かや)に使われる、 風通しが良くすぐ乾く「かや織」でつくったふきんを「ボタニカル・ダイ」という染色技法を用い、 クマザサとスギで染めました。 穏やかな色合いながら色落ちもしにくく、 長くお使いいただけます。

 


かや織ガーゼハンカチ(クマザサ・スギ)/各1,320
「ボタニカル・ダイ」という、 植物を使った特殊な染色技法によってクマザサやスギで染めたかや織のハンカチ。 素材の持つ色を活かした。 穏やかな色合いながら色落ちもしにくく、 長くお使いいただけます。
 

 

Kuma to Shika発売記念 『隈研吾と考える、 建築と工芸』展
中川政七商店 渋谷店では、 Kuma to Shikaプロジェクトの開発の過程の資料や素材を公開する企画展を開催します。 【期間:6/18(金)~ 6/29(火)】

 

取扱店舗
中川政七商店オンラインショップ・一部直営店舗(618日~)
https://www.nakagawa-masashichi.jp/shop/e/ev0353/
東京国立近代美術館「隈研吾展」(618日~926日)
※店舗により取扱商品は異なります。
※いずれの商品も、 なくなり次第販売終了となります。
※価格は税込み表記です。
 

隈研吾(くまけんご)
1954
年生。 東京大学大学院建築学専攻修了。 1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。 東京大学教授を経て、 現在、 東京大学特別教授・名誉教授。 1964年東京オリンピック時に見た丹下健三の国立屋内総合競技場に衝撃を受け、 幼少期より建築家を志す。 その土地の環境、 文化に溶け込む建築を目指し、 ヒューマンスケールのやさしく、 やわらかなデザインを提案。 また、 コンクリートや鉄に代わる新しい素材の探求を通じて、 工業化社会の後の建築のあり方を追求している。


 

中川政七商店(なかがわまさしちしょうてん)
享保元(1716)年に創業し、 手績み手織りの麻織物を扱い続ける奈良の老舗。 近年は「日本の工芸を元気にする!」 をビジョンに掲げ、 工芸をベースにした生活雑貨のSPA(製造小売り)業態を確立し、 全国に約60の直営店を展開。 コンサルティングや流通サポート事業、 産地単位での地域振興にも取り組んでいます。