3校の生徒を対象に行った「将来に対して不安なこと」を問う事前アンケ―トでは、 「高校受験」「大学進学」よりも、 「仕事」「就職」という項目を選択した割合の方が多く、 中には「AIに仕事をとられるのではないか」という具体的な意見もありました。 現在の中学2年生が社会人になる2030年は、 人口の3分の1が65歳以上になる「超・超高齢化」による生産年齢人口の減少、 年金問題、 過疎地域の増加など、 多くの社会課題が深刻化すると予測されていることもあり、
社会に出ることへの不安が想像以上に大きいことが分かりました。 このため、 生徒たちが将来への不安を払しょくし、 未来を前向きにとらえる機会とするため、 今までとは異なる職業体験のプログラム制作を行いました。
今回は、 日本マイクロソフト(株)(本社:東京都港区)、 (株)アキュラホーム(東京都新宿区)、 (一社)Deep Care Lab(京都市上京区)、 Orbis Investments日本法人(東京都千代田区)、
合同会社事業人(東京都港区)という5つの企業・団体と連携し、 実際のビジネスで取り組むようなミッションに挑むプロセスを通して、
変化の激しい時代を生き抜くために必要な力を学びます。

子どもたちがミッション解決のための企画を本気で考えます
■5つのミッションと協力企業・団体
学ぶ力
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ミッション
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協力企業・団体
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AIを活用する力
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AIを活用して身近な問題を解決するサービスを提案せよ!
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日本マイクロソフト(株)
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ヒアリングする力
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お客様の理想の家を提案せよ!
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(株)アキュラホーム
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新しいものをつくる力
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生駒市につくる未来の中学校を提案せよ!
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(一社)Deep Care lab
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数字をつくる力
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奈良を盛り上げる新スポーツクラブを立ち上げよ!
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Orbis Investments 日本法人
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チームをつくる力
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生駒1号店の新ファミレスを作るために、 最高のチームをつくれ!
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(同)事業人
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オンラインも駆使しながら学びを深めます
■「2030年へのインターンシップ」の新しさ
1.受注を目指して企画を練りあげる、
ビジネスの基本プロセスを体験
初日は、 ミッションごとに数名のグループになって模擬会社を作り、
情報収集や企画立案、 提案書作成を行います。 二日目には企業に対してプレゼンテーションを行い、 1社だけが受注にいたるというビジネスの基本プロセスを体験します。
2.将来活きる「力」を軸にした5つのコース設定
社会や技術の変化が激しく新しい職業が生まれる環境の中で、 どのような職業に就いても必要になる力を軸に5コースを設定しました。
3.中学校3校で同時開催することで多様な意見を知る
オンラインで協力企業と3つの中学校をオンラインでつなぎ、 同時にインターンシップを行います。
複数校が同じ授業をリアルタイムで受講するのは市内で初めての取組ですが、 同年代の多様な意見を知ることは生徒たちの刺激になると考えています。

協力企業・団体に向けて本気のプレゼンを準備します
■授業の実施概要
・実施校 生駒市立生駒中学校2年生(174名)、 生駒市立光明中学校2年生(130名)、 生駒市立生駒北中学校2年生(26名)
・実施日時 11月11日(木)・12日(金)8:55~15:35
・タイムスケジュール(予定)
<1日目>
1時間目 オリエンテーション
2時間目 情報収集(観察・体験・調査・分析)
3時間目 ミッション開始
4時間目 企画のアイデアを膨らませる
5時間目 企画を絞る
6時間目 提案書を作る
<2日目>
1時間目 プレゼンテーションの準備
2時間目 プレゼンテーション本番
3時間目 優勝チーム決定&企業からのフィードバック
4時間目 企業への質疑応答
5時間目 3校すべてのコースが集まって報告会
6時間目 学校ごとに2日間の振り返り
・協力企業・団体
日本マイクロソフト株式会社…宮崎 翔太氏(地方創生担当)/畠山
大有氏(AIプログラマ)
株式会社アキュラホーム…西口 彩乃氏(広報課兼SDGs推進室、 生駒市出身)/間瀬 宏和氏(人財開発課兼SDGs推進室)
一般社団法人Deep Care Lab…川地 真史氏(代表理事)/田島 瑞希氏(理事)
Orbis Investments日本法人…時国 司氏(代表取締役社長、 生駒市出身)
合同会社事業人…西村 晃氏(代表社員)
※取材を希望される場合は、 取材先などを調整しますので、 事前に教育指導課までご連絡ください。
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