クリエーター和田恵美可が展開するブランド「ミズイロトシロ」は、 吉野杉を利用したジュエリーを発売します。
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デザイナー 和田 恵美可(ワダ エミカ) 奈良盆地の真ん中の米農家で生まれ育ったデザイナーは、 農作業を手伝いながら春夏秋冬を感じながら木登りをしたり草花を摘み、
土の上を夢中で駆け巡めぐる幼少期でした。 デザイナーのもの作りの原点は子どもの頃のお手伝いや遊びです。 女子美術大学を卒業後、 アート活動を経て2012年にジュエリー・アクセサリーブランド「ミズイロトシロ」を立ち上げ、 当初はハンドメイドで全て手作業で一人で創作し、
限られたネットワークだけで展開をしていました。 その後、 クリエイションに専念することと、 職人さんと協力しながら制作をすることの面白さを感じ、 一部協力工場への外注を開始するようになりました。 2020年、 「ミズイロトシロ」はジュエリー・アクセサリーブランドから大きくコンセプトを変えてライフスタイル全般に関わるカテゴリーに進出しました。
奈良プロダクションをコンセプトにお米作りからファッションまでを手掛けています。 現在は母校(女子美術大学)の講師も務め、 これまで培ってきたスキルを学生に教える取り組みも行っています。
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間伐材を利用する意味 プロジェクトで使用する素材の吉野杉は奈良県の林業、 観光業を支える大事な資源であると同時に積極的な間伐を行わないと正しく生育できない木材です。
林業の衰退により正しく間伐されない地域が増え、 将来的には土壌の悪化や土砂崩れなどの大きな問題に発展する可能性があります。 幸いにも吉野杉はブランド力もあり地元産業を支える大事な資本でありますが、
昨今のウッドショックによる国産木材の高騰で住宅供給量も減少している現状があります。 間伐材の利用領域は多岐にわたり、 日常で使用される割り箸など身近なものから、
最近ではエネルギー源としてバイオ発電などに使用されています。 もちろん質の良いものはそのまま住宅用建材として利用されますが、 そうではないものが相当量あることで、
環境整備と密接に関係している間伐材に新たな利用価値を見出すことが求められています。 ·
環境とファッション 衣食住すべてに個人の基準を持ちながら生活をしている人が増えてきたこと、 また環境面に配慮した製品が市場で受け入れられやすくなったことで、
作品作りの背景が問われる時代になってきました。 特に環境面に関しては「配慮」がセールストークに使えた時代は過去のものとなり、 もはや環境負荷の低いことは大前提で、
あえて問わずとも作品作りのベースになってなければならない時代です。 市場の反応はシビアで、 個人事業、 小規模だからと言って環境問題を無視することはできず、
大企業同様のCSR、 SDG’sの取組が必要となりました。
作品(製品)がどのような環境で製作されているかを開示できるものが受け入れられ、 そうでないものは淘汰されることが予想されます。 全ての製品や消費財に求めずとも、
クリエータービジネスにおいては特に注目されるポイントでもあり、 作品作りの裏にあるストーリー(ビハインドストーリー)をしっかりと伝えることができる製品が求められます。
ミズイロトシロは、 環境負荷が高いと言われるファッションビジネスにおいて、 地元素材を使用して地域への経済的貢献ができる新しいビジネスモデルになる可能性を秘めたこのプロジェクトを広く認知させていきたいと強く思っています。 ·
クリエイションブランド「
ミズイロトシロ 」とは デザイナー和田恵美可のフィロソフィーを独自のフィルター通して様々なアイテムやプロダクトをクリエイションするブランドです。
現在はジュエリー・アクセサリー・生活雑貨を中心にEssential エッセンシャルなアイテムにまで領域を広げています。 ·
商品・サービス概要 「 山のたまご 」 割り箸職人さんの加工技術で削り出してもらった木目も色合いも個性がある一点物のブローチとチャーム。
使っていくうちにできる傷や色の変化も風合いとして楽しみながら卵を温めるように自分だけの風合いに育てながら使ってもらいたいと思いを込めたジュエリーです。 「 山の雫 」 |